総研叢書 ―隔年発行―


 平成11年(1999)より従来の『布教資料』シリーズをリニューアルし、より広い視野で現代社会の様々な問題を積極的に取り上げてゆくために、当研究所の研究員が中心となって執筆・編集を行っている。

 

【これまでの刊行物】

  • 第12集『浄土宗僧侶生活訓―あるべき僧侶の姿を目指して―』(2022年)
  • 第11集『いのちの選択に向きあうとき』(2020年)
  • 第10集『それぞれのかがやき:LGBTを知る―極楽の蓮と六色の虹』(2018年)
  • 第9集『僧侶、いかにあるべきか』(2016年)
  • 第8集『浄土宗の「浄土三部経」理解』(2014年)
  • 第7集『共に生き共に往くために』(2012年)
  • 第6集 『よりそう心』(2010年)
  • 第5集 『いのちの倫理』(2008年)
  • 第4集 『念仏信仰の諸相』(2006年)
  • 第3集 『寺院のインターネット利用』(2004年)
  • 第2集 『法然上人とその門流』(2002年)
  • 第1集 『"いのち"が危ない』(2000年)

◆第12集 浄土宗僧侶生活訓―あるべき僧侶の姿を目指して―(2022年3月発行)

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令和4年3月31日発行 B6版 116頁

 

【目次】

『浄土宗僧侶生活訓』発刊に思う/藤本浄彦

第一章 僧侶―出家・教師として―/松岡玄龍

第二章 『浄土宗僧侶生活訓』作成の目的

  一、僧侶への社会的信頼の低下

  二、浄土宗僧侶と円頓戒

  三、資質向上に向けて

  四、生活訓条項

第三章 『浄土宗僧侶生活訓』

   指針・生活訓条項・凡例

  第一条:浄土宗僧侶は、朝夕の勤行を怠らず、日課念仏に励むべき事。

  第二条:浄土宗僧侶は、凡夫の自覚を持つべき事。

  第三条:浄土宗の教えを学び、自ら説くべき事。

  第四条:浄土宗僧侶は、傲慢な態度を慎み、丁寧な対応を心がけるべき事。

  第五条:浄土宗僧侶は、寺院の清掃に努めるべき事。

  第六条:浄土宗僧侶は、質素倹約な生活を心がけるべき事。

  第七条:浄土宗僧侶は、振る舞いや身だしなみに気をつけるべき事。

  第八条:浄土宗僧侶は、飲酒を控えるべき事。

  第九条:浄土宗僧侶は、誹謗中傷を慎むべき事。

  第十条:浄土宗僧侶は、家族と互いに敬いあうべき事。

  第十一条:浄土宗僧侶は、他者に寄り添うべき事。

  第十二条:浄土宗僧侶は、法務にあたって営利を目的とせざるべき事。

おわりに/齊藤舜健

 



◆第11集 いのちの選択に向きあうとき(2020年3月発行)

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 医療のあり方の変化と医療技術の進歩によって、私たちは自分や家族の「いのち」に直接関わる選択をする場面が増え、これまでになかった苦悩や葛藤を抱えつつある。目の前にいる檀信徒もそうした経験をし、ひそかに苦しんでいるかもしれない。

 

 本書では、身近な人のいのちに深く関わる選択を求められる、いのちの「始まり」と「終わり」に焦点を絞って、現在の医療状況および当人たちが置かれる状況や心理を紹介しながら、私たち浄土宗教師や寺族の対応について考える。

 

令和2年3月31日発行 B6版 239頁

 

【目次】

はじめに

第Ⅰ部 いのちの終わりにおける選択

  第1章 ACPとは何か ―終末期医療の現状と展望/水谷浩志

  第2章 安楽死について ―日本の動向と世界の現状/ 坂上雅翁

  第3章 人生の最終段階を迎える人は、何を思うのか?

      ―現場での葛藤から/伊藤竜信

  第4章 いのちの終わりにおける選択への向きあい/伊藤竜信・吉田淳雄

  コラム1 科学で老の苦しみと向かい合う/熊谷信是

第Ⅱ部 いのちの始まりをめぐる選択

  第5章 生殖補助医療の進展と不妊治療/吉田淳雄

  第6章 出生前診断という選択/吉田淳雄

  第7章 「子どもが欲しい」という思いの意味について

      ―不妊治療と生殖補助技術から考える/野村真木子

  第8章 いのちの始まりをめぐる選択への向きあい/吉田淳雄

  コラム2 科学で病の苦しみと向き合う/熊谷信是

おわりに/吉田淳雄

編集後記

 



◆第10集 それぞれのかがやき:LGBTを知る―極楽の蓮と六色の虹―(2018年3月発行)

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 性に関わる人権の問題がメディアなどで取り上げられながらも、周知されない現状が多々あることを鑑み、その現状を報告し、そしてどのように対応すべきかを論じた。この問題に取り組む本願寺派の僧侶を招いた対談や、当事者の主張、体験談が生の声として記されている。そして各種法要や道場において、どのように配慮することが望ましいのかを模索している。

 

平成30年3月31日発行 B6版 171頁

 

【目次】

はじめに

序 論

  1、はじめに

  2、性的少数者とLGBT

  3、LGBTに該当する人々

  4、日本仏教における取り組み

  5、まとめ

第1章 仏教・浄土教とLGBT/林田康順・中平了悟・工藤量導

  1、LGBTの問題を我がこととして捉えるには

  2、浄土宗の教義的立場からLGBT問題を考える

  3、教団としてLGBT問題や差別の問題とどのように関わってゆくべき

コラム 当事者の声①―お寺に集う人々

  あなたの街の片隅で/妹尾陽

  お寺とLGBT/橋本竜二

第2章 寺院とLGBT/今岡達雄・戸松義晴・石田一裕

  1、はじめに

  2、戒名について

  3、仏前結婚式

  4、おわりに

コラム 当事者の声②―浄土宗教師篇

第3章 法要儀式における性差/袖山榮輝・西城宗隆・石田一裕・宮坂直樹

  1、はじめに

  2、仏教における性差

  3、実際の儀式における性差

  4、まとめ

おわりに

 



◆第9集 僧侶、いかにあるべきか(2016年3月発行)

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 「僧侶論」が浄土宗宗議会において活発に議題に上がるなか、宗からの依頼を受け研究所に「現代社会で僧侶がどのようにあるべきか」を考察する研究班が設けられた。本書はその成果として上梓されたものである。これにあわせ三度シンポジウムが開催され、僧侶育成の歴史や現代社会で僧侶がどのように見られているのか、そしてどのようにふるまうべきかが論じられている。シンポジウムの報告抜粋や近世と近代における僧侶育成課程の整理、近世に上梓された『蓮門住持訓』の思想などが取り上げられている。

 

平成28年3月31日発行 B6版 149頁

 

【目次】

はじめに

 

■現代篇 現代社会の中の僧侶像

第1章 僧侶を取り巻く環境変化と問題点/今岡達雄

 ・現代社会における僧侶の評価

 ・僧侶いかにあるべきか

 ・環境変化と問題点

第2章 浄土宗僧侶はいかにあるべきか―公開シンポジウムの記録―/齊藤舜健

 ・京都分室における三回のシンポジウム

 ・あるべき僧侶の姿を求めて

 

■歴史篇 浄土宗僧侶の養成とその生き方

第1章 幕末までの僧侶養成/柴田泰山

 ・二祖三代における教化

 ・聖冏上人と聖聰上人

 ・近世の浄土宗学

 ・伝法と僧侶養成

 ・近代初期の浄土宗学教育

第2章 近代浄土宗における僧侶養成の変遷/江島尚俊

 ・近代の僧侶養成から何を問えるのか?

 ・明治前期の僧侶養成

 ・「宗門の教育」提唱

 ・学校制度の功罪

 ・近代養成制度の完成から戦後へ

 ・現状における課題―教団と学校の関係―

第3章 江戸時代の浄土宗僧侶の意見―貞極『蓮門住持訓』―/郡嶋昭示

 ・刊行の経緯

 ・現代語訳作業

 ・『蓮門住持訓』とは

 ・著者貞極上人と佛定上人

 ・『蓮門住持訓』の主張

 ・『蓮門住持訓』の主張をいかに捉えるべきか

 



◆第8集 浄土宗の「浄土三部経」理解 ―法然上人と親鸞聖人の相違をめぐって―(2014年3月発行)

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総研叢書 第08集 浄土宗の「浄土三部経」理解 ―法然上人と親鸞聖人の相違をめぐ
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 浄土三部経の解釈をめぐって、法然上人と親鸞による解釈に着目し、相違部分の提示と浄土宗の立場での解釈を取り上げて論じた。本書は三部経現代語訳研究班(平成14年~23年)、浄土宗基本典籍の英訳研究班(※三部経の英訳作業は平成14~26年)において研究・報告した過程で蓄積されてきた問題意識がもとになっている。『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』がそれぞれ章立てとされており、参照する際に検索しやすいものになっている。

 

平成26年3月発行 B6版 174頁

 

【目次】

はじめに/「浄土三部経」関連研究班

第1章 法然上人と「浄土三部経」/林田康順

 ・はじめに―浄土宗における「浄土三部経」の位置―

 ・法然における「浄土三部経」の受けとめ

 ・親鸞における「浄土三部経」の受けとめ

 ・おわりに―浄土宗教師の矜持を持って―

第2章 浄土宗の『無量寿経』理解/袖山榮輝

 ・序説として―経典の構成について―

 ・『無量寿経』を読む

 ・親鸞における仏身仏土の理解と『無量寿経』―三願の受容―

 ・まとめ ―浄土宗における『無量寿経』の理解―

第3章 浄土宗の『観無量寿経』理解/齊藤舜健

 ・はじめに

 ・『観経』を読む

 ・浄土宗の『観経』理解

 ・真宗の『観経』理解

 ・まとめ

第4章 浄土宗の『阿弥陀経』理解/石田一裕

 ・はじめに

 ・『阿弥陀経』を読む

 ・浄土宗の『阿弥陀経』理解

 ・『阿弥陀経』理解の相違―浄土宗と真宗―

 ・まとめ

おわりに 

 



◆第7集 共に生き共に往くために ー往生と死への準備ー(2012年3月発行)

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 「往生と死への準備」研究班の成果として上梓された。浄土宗における死生観、現代社会における「死」を取り巻く問題、(超超高齢社会、孤独死、尊厳死、終活など)について論じている。さらにこうした問題に対応しようとする国内外での活動・施設(チャプレン、ビハ―ラ、ホスピスなど)についての調査を紹介し、今後これらの問題に寄与できるものは何かを模索している。この研究で注目されたエンディングノ―トは、浄土宗出版で『縁の手帖』として上梓され、販売されるに至っている。

 

平成24年3月発行 B6版 224頁

 

【目次】

はじめに/今岡達雄

第1章 浄土宗の死生観/曽根宣雄

はじめに、問題の所在、臨終行儀について、法然上人の臨終の教え、おわりに―凡夫のための臨終の教え―

第2章 日常における死の問題―生老病死―/今岡達雄

はじめに、超々高齢社会とは、死を迎える場所の変化、延命治療の問題点、隠蔽される死 ポックリ信仰の意味は、尊厳死とは何か、終活ブーム

第3章 医療・仏教・死の現場―海外の事例が日本に示唆するもの―/ジョナサン ワッツ・小川有閑

はじめに、日本における医療界の問題・仏教界の問題、死にゆく人のための仏教的ケア、インフォームド・コンセントと告知の問題、医療従事者や宗教者のコミュニケーション能力、仏教チャプレンとチームケア、病院・ホスピス・在宅ケア、グリーフケア

第4章 仏教ホスピス運動―日本の事例―/戸松義晴・宮坂直樹

ホスピスについて 日本でのホスピスについて 実践施設の概観、理念と実践内容の考察 共通する課題―医師・ビハーラ僧の声から見えてくるもの―、まとめ―僧侶として―

第5章 終末期に向けての個人の対応/東海林良昌

エンディングノート成立と広がり、主な特徴や特殊な事例、実際の使用から見えてくる限界と「書く行為としての終末期への対応」、おわりに

資料編 文献案内/工藤量導

死生学など、日本人の死生観、宗教と医療、ビハーラ、ホスピス、スピリチュアルケア、闘病記、ルポ、エンディングノート、老いの準備、弔辞、グリーフケア、自死問題、生命倫理、その他―詩、エッセイ、漫画 絵本、映画

おわりに/今岡達雄

 



◆第6集 よりそう心 ―現代社会と法然上人―(2010年3月発行)

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 自殺・自死の問題、そして遺族の苦しみに寄り添う僧侶の活動が周知されるようになった当時、法然上人の思想を根底としたならば、我々はどのような見地でこれらの問題に望むべきかを論じている。前提となる法然上人の思想・教義がどのようなものであるかを紐解き、遺族に寄り添う活動をする当事者からの寄稿、浄土宗教師の立場からカウンセリング活動に携わる中原実道師の講演録も収録されている。本書上梓にあたり、他宗僧侶を招いてのシンポジウムも開催された。

 

平成22年3月発行、B6判、128頁

 

【目次】

はじめに

第1篇 法然浄土教〈浄土門〉の立場とは?

 ・〈講演録〉法然上人のまなざし/中原実道

 ・抑止門・摂取門と法然上人/曽根宣雄

 ・自殺と自死―浄土宗僧侶に求められるもの―/林田康順

 コラム:捨身往生と現代の自殺問題について/東海林良昌

 

第2篇 実例・現場の声に学ぶ

 ・檀家A君との対話から/八木英哉

 ・一浄土宗僧侶として社会的弱者によりそう―法然上人に学ぶ―/吉水岳彦

 ・社会の自死(自殺)対策と僧侶の取り組み―追悼法要の事例を交えて―/戸松義晴・宮坂直樹

おわりに/今岡達雄

 



◆第5集 いのちの倫理 ―臓器移植・尊厳死・生殖補助医療―(2008年3月発行)

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 総合研究プロジェクト「生命倫理の諸問題」研究班の成果として上梓された。当時、「臓器の移植に関する法律」が改正されたことにより、医療と生命倫理の問題について宗教界で論議されることが多くなっており、浄土宗の教義からどのように考えたらよいのかを論じている。また、臓器移植の他に尊厳死、生殖補助医療についても取り上げ、各担当者の見解が記されている。教義的に論じるほか、それぞれの問題についてわかりやすく分析、解説が施されており、生命倫理に関する基礎知識を得ることもできるものとなっている。

 

平成20年3月発行、B6判 203頁

 

【目次】

第一章 臓器移植についてどう考えるか/坂上雅翁・今岡達雄

 ・問題が山積する臓器移植

 ・移植医療の問題と展望

 ・浄土宗教師はどう対応すべきか

第二章 尊厳死についてどう考えるか/名和清隆・吉田淳雄

 ・尊厳死の歴史と現状

 ・尊厳死の問題点

 ・浄土宗教師はどう対応すべきか

第三章 生殖補助医療についてどう考えるか/戸松義晴・水谷浩志

 ・急速に進展する生殖補助医療

 ・生殖補助医療の問題点

 ・浄土宗教師はどのように対応すべきか

あとがき

用語集/齋藤知明

 



◆第4集 念仏信仰の諸相 ―法然上人とその門流Ⅱ―(2007年3月発行)

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 『総研叢書』第2集の続編として、「浄土教比較論」研究班の研究成果として上梓された。第2集同様、各宗派で活躍する碩学に原稿を依頼し、阿弥陀仏の浄土(所求)、本尊としての阿弥陀仏(所帰)、極楽浄土へ往生するための行(去行)について、浄土宗の学者の他、中西随功(西山浄土宗)、浅井成海(浄土真宗本願寺派)、田代俊孝(真宗大谷派)、栗原廣海(真宗高田派)、長島尚道(時宗)によりそれぞれの宗派の立場から論じられている。法然上人の思想が門弟達によってどのように理解され、伝承されていったのかが整理されており、さらにそれぞれの宗派の特色について知ることができるものとなっている。

 

平成19年3月発行、B6判、160頁

 

【目次】

はじめに/梶村昇

念仏信仰の諸相一覧表

第一章 阿弥陀仏の浄土をどのように理解しているか

 ・浄土宗の立場に立って/廣川堯敏

 ・西山浄土宗の立場に立って/中西随功

 ・浄土真宗本願寺派の立場に立って/浅井成海

 ・真宗大谷派の立場に立って/田代俊孝

 ・真宗高田派の立場に立って/栗原廣海

 ・時宗の立場に立って/長島尚道

第二章 本尊としての阿弥陀仏をどのように理解しているか

 ・浄土宗の立場に立って/廣川堯敏

 ・西山浄土宗の立場に立って/中西随功

 ・浄土真宗本願寺派の立場に立って/浅井成海

 ・真宗大谷派の立場に立って/田代俊孝

 ・真宗高田派の立場に立って/栗原廣海

 ・時宗の立場に立って/長島尚道

第三章 極楽浄土に往生するために何をすべきか

 ・浄土宗の立場に立って/廣川堯敏

 ・西山浄土宗の立場に立って/中西随功

 ・浄土真宗本願寺派の立場に立って/浅井成海

 ・真宗大谷派の立場に立って/田代俊孝

 ・真宗高田派の立場に立って/栗原廣海

 ・時宗の立場に立って/長島尚道

執筆者一覧

あとがき

 



◆第3集 寺院のインターネット利用 ―現代社会に対応する寺院―(2004年5月発行)

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 ホ―ムペ―ジによる教化情報提供運営①」研究班の研究成果として上梓された。インタ―ネットが各家庭、個人に普及し始め、情報の発信方法が大きく変わることが予想された当時において、インタ―ネットをいかに活用して何を発信すべきか、インタ―ネットを利用する人は何を求めているのか、すでに情報発信をしている寺院とその現状の調査、そして発信する際の注意点などについて論じている。

 

平成16年5月発行 B6版 119頁

 

【目次】

はじめに/今岡達雄

情報発信とインターネット/斉藤隆尚

寺院ホームページ利用の状況/小澤憲雄

ホームページでできる情報発信/今岡達雄・斉藤隆尚・小澤憲雄・佐藤良文

インターネット使用上の注意/佐藤良文

これからのインターネット活用/今岡達雄

おわりに/今岡達雄

 



◆第2集 法然上人とその門流 ―聖光・證空・親鸞・一遍―(2002年3月発行)

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 「浄土教比較論」研究班の研究成果として、法然上人の門弟である聖光、証空、親鸞、一遍について、その生涯と思想、教団の流れについて論じた。中西随功、大塚霊雲、浅井成海、五十嵐大策、長島尚道、岡本貞男など、各宗の碩学から寄稿を得て論じたものとして特徴的なものである。法然上人の門流各派の系譜、年表などが整理され、法然上人との出会いと各師の生涯、念仏の思想と教団の歴史についてまとめられている。全か寺配布後、好評であったため浄土宗文化局にて販売されたが、これも現在絶版となっている。

 

平成14年3月発行、B6判、198頁

 

【目次】

はじめに/梶村昇

序章 早わかり法然上人門流各派図録

 ・祖師方プロフィール

 ・法然上人門流の系譜

 ・祖師方一覧年表

 ・法然上人門流各派の寺院数

 ・一遍遊行回国図

第一章 法然上人の念仏と門下との出会い

 ・法然上人の念仏/梶村昇

 ・聖光・證空・親鸞の生涯と師法然上人との出会い/林田康順

第二章 法然上人門下の念仏

 ◎浄土宗(鎮西派)

  ・聖光上人とその門下の念仏/廣川堯敏

  ・浄土宗(鎮西派)の台頭/宇高良哲

 ◎浄土宗西山派

  ・證空上人とその門下の念仏/中西随功

  ・浄土宗西山派の流れ/大塚霊雲

 ◎浄土真宗

  ・法然上人の念仏より親鸞聖人の念仏へ/浅井成海

  ・浄土真宗の流れ/五十嵐大策

 ◎時宗

  ・時宗宗祖・一遍上人と二祖・他阿真教/長島尚道

  ・一遍上人、真教上人以後の時衆(時宗)/岡本貞雄

執筆者一覧

あとがき

 



◆第一集 "いのち"が危ない ―現代社会の諸相と課題―(1999年12月発行)

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 『総研叢書』第一集として上梓された本書は、現代社会における「いのち」に関する問題として、児童をめぐる問題(児童虐待、学級崩壊)、中高生をめぐる問題(不登校、援助交際、いじめ)、青・壮年をめぐる問題(人工妊娠中絶、結婚・離婚)、高齢者をめぐる問題(介護、高齢者虐待)をとりあげている。現状を調査・報告するとともに、なぜこのような事例が起こるのか、そして仏教者はこれらの事例に対してどう考え、どう行動するべきなのかを論じている。

 

平成11年12月発行、B6判、120頁

 

【目次】

児童をめぐって

  児童虐待/鷲見定信

  学級崩壊/佐藤良文

中・高校生をめぐって

  不登校/大室照道

  援助交際/武田道生

  いじめ/林田康順

青・壮年をめぐって

  人工妊娠中絶/戸松義晴

  結婚・離婚/長谷川岱潤

高齢者をめぐって

  介護/佐藤雅彦

  高齢者虐待/落合崇志