DNA上の遺伝情報(ゲノム)を自在に書き換える技術である「ゲノム編集」。その有用性・効率性から各分野での活用が急速に進みつつある一方、ゲノムを人為的に改変することに対して、倫理的・哲学的な面でさまざまな疑問や警鐘が提起されています。
本シンポジウムでは、ゲノム編集の仕組みや遺伝子組換え技術との違い、具体的な活用例などを紹介したうえで、この技術の問題点について、仏教者として抱く懸念や違和感を軸に検討してゆきます。ゲノム編集をはじめとする科学技術の進展に対して、私たちはどう向き合ってゆくのか、みなさまと一緒に考える機会になれば幸いです。
◇日時:令和4年2月21日(月)13:00~16:30
※オンライン受付12:30
◇場所:オンライン会議システムを利用
※会場での実施はありません
◇タイムテーブル・登壇者:
13:00 開会・挨拶・趣旨説明
13:20 第1部 ゲノム編集で何ができるのか
①「ゲノム編集とは ―遺伝子組換えとどう違うのか?―」
熊谷信是(弘前大学農学生命科学部生物学科発生・生殖生物学研究室研究員)
②「流通し始めたゲノム編集食品」
水谷浩志(三河教区法雲寺住職)
③「ゲノム編集で花粉症も解決?! ―資源・環境分野での応用―」
熊谷信是
④「医療応用をめぐる光と影」
坂上雅翁(前関西国際大学教授)
14:10 休憩
14:20 第2部 宗教者・仏教者とゲノム編集
⑤「ゲノム編集の問題点とその先にある懸念」
吉田淳雄(浄土宗総合研究所研究員)
⑥「遺伝子の差異が生む新しい差別」
岡崎秀麿(浄土真宗本願寺派総合研究所上級研究員)
⑦「人間の尊厳をおびやかす懸念」
伊藤竜信(山形教区西蓮寺住職、臨床仏教師)
⑧「科学技術の進展に私たちはどう向き合うか」
吉田淳雄
15:20 休憩
15:40 第3部 質疑応答・総括
コーディネーター:工藤量導(浄土宗総合研究所研究員)
16:30 閉会
◇対象:
どなたでも参加できます。参加費無料。
◇申込方法:申し込みフォーム(←こちらをクリック)からお申し込み下さい。
◇問い合わせ先:
浄土宗総合研究所
〒105-0011東京都港区芝公園4-7-4明照会館4F
TEL : 03-5472-6571 FAX :03-3438-4033
mail: info@jsri.jp